コドモの飲み物1

酒好きの私が見たら、『こどもびいるのことか?!』と勘違いするタイトル。いいえ、違います。

わが家のムスメとムスコがこの世で初めて口にした飲み物は、飲み物であって飲み物ではない。今日は、ムスメとムスコと私の、授乳のおはなし。


コドモにとっての授乳

”飲み物であって飲み物ではない”。これは二人のコドモとのやり取りの中で感じたことです。

哺乳類の親子だけに与えられる飲み物。 喉を潤す飲み物、万能な栄養を与える食べ物、不思議な薬、心の安定剤、そして、腕の中や布団の中でぴったりと与えられるぬくもり。母乳はわが家のコドモたちに色々なものを与えてくれました。


私にとっての授乳

コドモにばかり意味があるものではなく、それは、親の私にも大切な意味があると感じています。幸せや安らぎを感じたり、コドモの不調を察知したり、時には『私、授乳中でできないから、お米といでくださーい(→夫へ)』と、ゆっくり座って赤ちゃんと二人で過ごすための言い訳を与えてくれたり。

生後間もない赤ちゃんのお世話の種類は、本当にわずか。ひたすらに、抱っこと授乳とおむつ替えだけをして一日を過ごす。 でも、人間の基本になる大切なお世話。

生き物って、よくできているなぁと思えるのは、産後のズタボロの体でも、できる範囲のお世話しか最初は要求されない。

そして、それらのお世話を通じて、コドモと私の関係は、少しずつ親子の関係に育っていったといった感覚です。


授乳ってどこで教えてくれるの?教えといてよー。

初産であるムスメの時は、母親学級などで、授乳の方法などは教わっていました。 ですが、授乳が軌道に乗るまでの経緯なんかは全く教えてもらっていません。 

産後に、授乳にまつわる痛みに苦しめられて初めて、『聞いてないよー』とダチョウ倶楽部のようなセリフが頭の中を駆け巡ったのです。

頻回授乳による痛み。催乳反射による痛み。変な姿勢での授乳による傷による痛み。そして、恐怖の乳腺炎。慣れないとせっかくの幸せな授乳タイムはとてたちまち拷問の時間に塗り替えられる。

個人的な意見ですが、授乳の際の抱っこの仕方なんてどうせ生まれてきて本物の赤ちゃんと対峙しなければ分からないもの(脊椎が柔らかくぐねぐね、突然起きる、そして突然寝るなど動きはイレギュラー)なので、痛みの種類や、対処法について教えておいてくれた方がありがたかったと個人的には思う。

催乳反射のように、その痛みがあっても、授乳がスムーズにいっているようなものであれば痛くても幸せを感じられるかもしれない。逆に、無理な体勢の授乳のように、我慢を繰り返すことで、不要な痛みが増すケースもある。 ただでさえ、寝不足やホルモンバランスの崩れでストレスの多い出産直後。 痛みなどはできるだけ少ないほうがいいに決まっている。


ムスメとムスコ、そして私の授乳ストーリー

と、ここまで書くと、痛みについてのインパクトが強すぎ、授乳が恐ろしいもののように感じられる書き方になってしまいました。ですが、実際には、授乳時は、子供のやわらかい温もりが感じられ、ほっぺがふくふく動くのを目の前で見ることができ、甘えてくれる子供は最高に可愛く、一番幸せな時間であったと思います。

授乳の痛みの乗り越え方や、素敵な授乳の方法、授乳の工夫などについては追々お話ししたいと思います。ここでは、幸せな最初の授乳について続けて書きたいと思います。

とてもプライベートな内容ですが、日記が苦手な自分の記録のために。そして、このブログを読んでくださっている方が、ご自分の赤ちゃんとの”初めて”を思い出して、ほっこりしていただけたらと思い、残させていただきます。よろしければ、是非、コメントでほっこりを共有させていただけるとうれしいです。

*以前の記事にも少し書かせていただきましたが、事情があり、ムスメとムスコはそれぞれ別の場所で出産しております。それに、よって条件に若干の違いがあります。


初乳との遭遇(ムスメの場合):

出産直後、私は分娩台の上に横たわり、ムスメが一通り健康状態を確認されるのを待ちました。確認が終わると、助産師さんが、私に腕を伸ばすように言い、腕枕の状態でムスメを抱きました。目の前で見る顔。目が妖精みたいで本当にかわいい。『母乳飲ませてあげてくださいねー』と言われ、特に疑問もなく『はい』って言ったけど、説明してもらったのは、【赤ちゃんの口の位置と私の”ムネの飲み口*1”の位置を真正面で合わせること】のみ。

*1. ちょっと文字にするのが気恥ずかしく。。。名称は・・・察してください。頻繁に出てくるようであれば、呼び方考えます。

出産ハイになっている私にツッコミたい。『はい、とか言ってるけど、授乳したことないじゃん。もっとちゃんと確認したほうがいいよ。』

我々は、【ムスメ=飲むの初心者、私=飲ませるの初心者】の新人コンビ。その二人が、初めての授乳をスタート。しかし、本能って素晴らしい。最初にリードを取ったのは、なんとムスメ!首も据わっていない頭を、私の腕の中でフンフン振りながら、かわいい口をパクパクさせながら、自力で”ムネの飲み口”に接近し、私のほんの少しのサポートで飲み始めたのです。

正確に言うと、最初の一口でミルクが出ていたかどうかは今となると不明です。
ですが、生まれたてのムスメが『飲めた!』、生みたての私が『飲んでくれた!!』と思えたことに意義があるのです。

初乳は、ムスメと私、壮絶な出産を乗り越えた二人にやってきた安らぎの時間でした。

初乳との遭遇(ムスコの場合):

畳の部屋のビーズクッションにもたれかかる私のお腹に”ホイっ”と下ろされるムスコ。腹這いの状態で首をもたげながら、胸の方に向かってよじ登ってくる。ムスメの出産後に、初乳の大切さを”これでもか”と言うほど助産師さんから聞いていた私は、『まずは、初乳飲ませてあげなくちゃ・・・』とそればかり考えていた気がします。

そんな、私を横目に、ムスコはムネには目もくれず通過。肩までよじ登ってきます。私が、『初乳、初乳』とつぶやいているのを見かねた夫が、肩から、ひょいっとムスコを抱き上げ、ムネに下ろそうとします。(また、出産の話で書きたいですが、これは、ムスコの意思を無視した行動として、我々夫婦は、ムスメに注意を受けます。)ですが、再びよじ登る。そして、ミルクを探す気配もない。

最終的に、ムスコは、助産婦さんに、私の体の横から、ムネに頭からお腹までを覆いかぶさるような姿勢で乗せられ、初乳を味わうこととなりました。

”ウォータークーラー飲み”。。。その時の、ムスコと私の姿を思い浮かべると、そんな名称が頭をよぎります。ムスメ・ムスコの飲む様々な姿を見て、他にもいろんな名称が浮かんだものです。


初乳についても、やはり、事前の母親学級では全く教えてもらっていませんでした。そして、ムスメの体重増加不良がなければ、初乳についてもあまり意識しなかったかもしれません。ですが、ムスメの出産後の入院時に色々と助産師さんから伺うと、それは、それは、すばらしい飲み物でした。


家族の健康と幸せのために、そして、食好きの私自身のために食材探しや料理をする日々です。そんな中で、ムスメやムスコの長い一生の内の数年、私のカラダを通じて、彼らに心と体の栄養を与えさせてもらえるのは、貴重な期間だと思います。

そして、授乳は、私にも、自分の食生活や健康を振り返るのに良いきっかけを与えてくれました。不摂生な生活をしていた私にそんなきっかけをくれた、コドモたちは、やはり天使なのではないかと思うのです。


日々の暮らしにwonderを!

ことり

゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜
にほんブログ村(ムスメ&ムスコバナー)と人気ブログランキング(おむつに埋もれるムスコバナー)のランキングに子育て・乳児・布おむつのカテゴリで参加しています。

下のイラストを1日1回クリックして応援いただけると上位に表示され、より多くの方に読んで頂ける機会が増えるためうれしいです。

クリック後、ブログ村やブログランキングそれぞれのリンクにとびます。ブログ村内の一覧のことりのページをクリック頂くか、ブラウザの“戻る”ボタンで記事をお楽しみください。

ふたつのバナー、クリックいただくのお手数と思います。そんな中、両方でクリックいただけると、人の目に触れる機会が増え、とてもうれしいです。ありがとうございます!
゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜

にほんブログ村 子育てブログ 布おむつ育児へ


0 件のコメント:

コメントを投稿

Instagram